奈良市の大安寺で23日、青竹に入れた温かい日本酒を飲み、健康長寿を祈る「笹酒祭り」が開かれた。がん封じの御利益があるとされる。
奈良時代、光仁天皇が青竹に入れて温めた「笹酒」を飲んで長生きし、62歳で即位したという故事に由来する。
日本酒は長さ約1メートルの青竹に入れ、たき火で温める。参拝客は「笹娘」と呼ばれる着物姿の女性から、小さな竹の器についでもらう。おかわりは自由という。
静岡県藤枝市から夫と来た磯部久美子さん(66)は「夫が毎年祭りに訪れていたら、私の大腸ポリープも治ったので、お礼参りで来ました」と笑顔だった。
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